交通事故というのは、無慈悲にも人の命を奪ってしまうこともあります。

ご家族の悲しみは大変深いものです。

本来であれば、もとに戻してほしいと感じるのも無理はありません。

しかし、現実にもとに戻すことはできないため、法律の世界ではこの悲しみを慰謝料という形で請求することになります。

とはいえ、当然、加害者に対しては感情的になってしまいますし、残されたご家族だけで慰謝料請求を行うというのは、とても危険で辛い道のりであると言わざるを得ません。

また、人が亡くなっている以上、慰謝料を含めた損害賠償請求も高額になるケースが多いことからも、示談交渉等については、交通事故問題のプロである弁護士に依頼すべきです。

今回は、ご家族が死亡事故に遭われた方へ向けて、当事務所のサポート内容や方針について詳しくお話させてください。

なぜ弁護士に依頼すべきなのか?

では、なぜ弁護士に依頼すべきだと考えているのか、この答えは大きく2つあります。

まずは、死亡事故において適正な損害賠償額を算定するのは、一般の方にとっては非常に難しいからです。

現実に保険会社から出された最初の提案よりも、最終的には何千万円も多く支払われたといった事例が過去には何件もあります。

また、ご家族である以上、感情的になるだけでなく、中には多くのことを見失ってしまう方もいます。

「もういくらでもいい…」といったように投げやりになってしまう方もいらっしゃいます。

そういったご家族に対し、弁護士がサポートすることで方向修正を促すことができるのです。

2つめは、1つめに金額の問題を上げました。

これは、当然に大切なことではあるのですが、ご家族の方が納得できるかどうかが、私は一番大切だと感じています。

これはお金だけの問題ではなく、「この人が言うのだから納得できる」と思ってもらうことです。

私は弁護士として、ご家族の方に納得してもらえるよう、全力でサポートしていきたいと考えています。

当事務所は精神面もサポートします

上記でも触れましたが、当事務所は、弁護士が解決すべきなのは経済的な問題だけではなく、精神的な面においてもサポートすべきだと考えています。

過去のご相談者の中には、「前の弁護士が信頼できない」、「いつも電話しても繋がらず連絡が取れない」といった方がいらっしゃいました。

確かに、弁護士はいつも事務所にいるわけではありません。

交通事故案件で例えれば、事故現場に直接足を運ぶこともありますし、裁判所に出廷しなければならないこともあります。

そして、この時間は毎回決まっているわけではなく不定期であることからも、弁護士と連絡を取るのがなかなか難しいと感じる方がいらっしゃるのです。

その他にも、弁護士に説教されたという方もいらっしゃいました。

不本意ではありますが、どうしても上から目線になってしまう弁護士がいるのも事実です。

一方で、当事務所ではご依頼者様とのコミュニケーションをなによりも重視しているため、ご連絡をいただければ、可能な限りその日のうちにお電話を差し上げるようにしています。

事件解決までの期間、一つ一つ丁寧に進めていくのが当事務所のモットーです

付随する相続などの問題もサポート

人が亡くなったということは、相続が発生しているということ。

亡くなった方に遺産あれば、当然ながらそれらは相続の対象となります。

そして、相続人が複数いるとなれば、その遺産だけでなく、交通事故の損害賠償金も分配しなければなりません。

また、現実にはご家族の誰も知らなかった相続人がいる可能性も否定できません。

特に、過去に別の方との婚姻歴がある場合、その相手との間に子どもがいたとなれば、その子どもも相続人の1人になります。

当事務所は、単に死亡事故の慰謝料請求だけにとどまらず、相続問題までサポートすることが可能となっています

ご家族が亡くなったばかりだというのに、相続の話などしたくないと感じる方は多いかもしれませんが、相続には日数制限が定められている手続きもあります。

悲しみに暮れる中、日数の経過は待ってくれませんので、当事務所が可能な限りサポートさせていただきます。

残されたご家族の方に向けたメッセージ

大変お気の毒だと感じます。

元に戻すことなどできませんし、亡くなった方は帰ってはきません。

そんな残されたご家族の方に、弁護士である私ができることは、損害賠償金を含めた慰謝料の請求、精神面でのサポート、そして交通事故に付随する問題のサポートなど、限られたことしかございません。

しかしながら、可能な限りお役に立てるよう尽くさせていただきます。

本来であれば、事件と向き合うなどしたくはないと思いますが、詳しい事情をお聞かせ願えないでしょうか。

まずは、当事務所宛てにお電話いただければ幸いです。

残されたご家族の方が全員、死亡事故の悲しみから一歩踏み出した先に、今以上の不幸がないことを祈っております。

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