相手保険会社と示談交渉のやり取りをしていると、「症状固定」や「後遺障害等級認定」といった専門用語が必ずといっていいほど出てきます。

こうした専門用語が苦手という方も多いのではないでしょうか?また、こうした専門用語を並べられると、なんて答えたらいいのかわからなくなってしまう、なんて方も過去の相談者にいました。

今回は、症状固定や後遺障害等級認定(事前認定と被害者請求)について、詳しくご説明していきます。

症状固定とは何か?

症状固定の言葉自体はそれほど難しいものではありません。

単に症状が固定されるということ。

ただし、交通事故における症状固定とは、交通事故によって負った症状の改善がこれ以上は見込めない状態を指します。

担当医に症状固定と診断されると、保険会社側は治療費を打ち切ることができるのです。

そのため、交通事故から一定期間が経過すると、「そろそろ症状固定の時期ですね。

治療費は打ち切ります」といったように保険会社側から打診されます。

しかし、ここで間違ってはいけないのが、症状固定を判断するのは保険会社ではないということです。

しっかりと担当医から症状固定の確認を取って、保険会社に伝えるようにしてください。

後遺障害等級認定とは?

上記の症状固定とは、治療費が打ち切られてしまうものの、決して完治を指すわけではありません。

つまりは、後遺障害が残ってしまったということです。

後遺障害が残ってしまった被害者を救済してくれるのが、後遺障害等級認定です。

そして、この後遺障害等級認定には2つの手続きがあり、これが「事前認定」と「被害者請求」と呼ばれる手続きです。

以下にてそれぞれ見ていきましょう。

1、事前認定

事前認定とは、加害者側の保険会社が一括して後遺障害等級認定の手続きをすることです。

自身で書類を用意しなければならない負担が軽減されるため、手間も時間も削減できます。

ただし、保険会社は被害者の味方ではありません。

自身にとって有利な資料を積極的に提出してくれるわけではないため、記載漏れなどが理由で見込んでいた等級が認められない恐れもあります。

等級は1つ違うだけで、最終的に支払われる金額に大きな差が出るため注意が必要です。

2、被害者請求

被害者請求とは、上記で説明した後遺障害等級認定に必要な書類等を被害者自身で集めて申請する手続きのことです。

事前認定とは違って、すべての提出書類を事前にチェックできるため、手続きの透明性が高いというメリットがあります。

しかし、書類の収集や作成といった負担が大きいため、個人が簡単に行えないというデメリットがあります。

また、必ずしも被害者請求が有利というわけではありません。

提出する書類が同じであれば、事前認定でも被害者請求でもまったく同じ結果がでます

ケースバイケースでどちらの手続きを使うべきか判断していきましょう。

どうせ結果が変わらないのであれば、事前認定のほうが負担は少ないという考え方もありです。

困ったときは弁護士に相談を

症状固定と後遺障害等級認定について見てきましたが、いずれも困った事態に発展する可能性が十分にあります。

たとえば、症状固定を理由に治療費を突然打ち切られてしまった、事前認定でお願いしたら思っていた等級が認められなかったなど、交通事故問題ではこうしたトラブルが良く見受けられます。

そして、こうしたトラブルを個人が保険会社相手に解決するのは困難と言わざるを得ません。

こういった場合は弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士であれば、法的根拠を裏付けた上で治療費の延長交渉ができますし、個人で行うには負担の大きい被害者請求のサポートも可能となっています。

後遺障害等級認定の際、特に重要になる後遺障害診断書の中身を申請前にチェックし、不備や記載漏れがないか判断することもできます。

また、保険会社側との示談交渉においても、弁護士が介入しただけで金額の増額はほぼ間違いなく見込めます

こうした多くのメリットを得るためにも、まずは弁護士に相談してみることから始めてみるのが良いでしょう。

当事務所も交通事故に関する相談を受け付けています

もちろん当事務所も交通事故に関する相談については、常時受け付けている状態です。

症状固定や後遺障害等級認定といった専門用語に戸惑ってしまったという方は、ぜひ当事務所にご相談ください。

こうした専門用語のご説明はもちろん、今後どのように手続きを進めていくべきか、個々の詳しい事情をご確認させていただいた上で、的確なアドバイスをさせていただきます。

もちろん相談したからといって依頼を強制することはないのでご安心ください。

法律相談を行っている事務所は数多くありますので、自分にあった弁護士を探すのも、交通事故問題を解決していくためには必要となります。

当事務所では初回60分まで無料法律相談を受けてつけていますので、費用の心配なくご相談いただけますので、ぜひ一度ご利用してみてください。

後遺障害等級認定の関連記事

むち打ちが後遺障害になるポイントは?等級認定を弁護士に依頼すべき理由 

交通事故におけるむち打ちとは、自動車の追突の衝撃がきっかけとなって起こる症状で、正式には、「脊椎捻挫」や「外傷性頸部症候群」、「バレリュー症候群」といった名称にて診断されます。 事故がそれほど大規模でない場合、事故直後で…

等級認定に納得がいかない・非該当になった場合はどうする? 

もし、後遺障害等級認定の結果に納得がいかない、非該当になった場合はどうすれば良いのでしょうか?この場合、異議申立てという再認定の手続きを取ることが可能となっています。 現実には、自賠責保険会社の認定した等級と実際の症状と…

後遺障害等級認定とは?申請の流れと適切な等級を得るポイントについて 

まず、後遺障害というのは、一般の方が考えている、怪我や病気などの治療後に残った「後遺症」とは異なり、交通事故が原因であると医学的に証明され、かつ労働能力の低下や喪失が認められることを指します。 そして、後遺障害等級認定と…

等級認定は交通事故に強い弁護士に頼むべき理由|当事務所のサポートの内容について 

交通事故において後遺障害等級認定が問題になる場合、弁護士に依頼した方が良い結果になるのはほぼ間違いありません。 さらにいえば、交通事故に強い弁護士に頼むべきです。 というのも、等級認定においては、等級が1つ違うだけで、最…

後遺障害の併合・相当・加重に関する基礎知識 

交通事故によって2つ以上の後遺障害が残ってしまった場合、等級認定ではどのように取り扱われるのでしょうか?また、もともと後遺障害の等級認定されている方が、別の交通事故によってさらに後遺障害が残ってしまった場合はどうでしょう…